計画はいつも通り整っている。それなのに実行だけが進まない。多くの管理職が、この壁にぶつかります。だから、実行を止めていたのは能力ではありません。決断のための壁打ち相手が、いなかっただけです。図面は、もう十分に美しい。足りなかったのは、覚悟でも、才能でもありません。あとは、それを外に出し、押し返してくれる相手を持てるかどうかだと、私は考えています。次の記事では、識学の理論を私自身がAIとの壁打ちでどう実行に移してきたか、そのやり取りをそのままお見せします。踏ん切りがつかないまま止まっている、あなたの設計図の話として、読んでみてください。
壁打ち相手が返してくれるもの
壁打ち相手に求められているのは、新しい情報でも、代わりに決めてくれることでもありません。頭の中で堂々巡りしている反論を、声に出して外に置き、「その心配は、本当に起こる確率が高いのか」と問い返してくれる存在です。反論に一つずつ応答していくうちに、迷いの輪郭がはっきりし、最後に残るのは、決めるという単純な行為だけになります。
相手を選ばない壁打ちという発想
上司でも部下でも家族でもなく、利害を持たない相手に、いつでも同じ質問を投げられるとしたらどうでしょうか。評価も、上下関係も気にせず、思いついた反論をそのままぶつけられる場所があれば、実行に踏み切るまでの時間は大きく変わるはずです。